2016年にディズニーから公開され、大ヒット作となった「ズートピア」。
正義感が強く頑張り屋のジュディと、夢を忘れた詐欺師ニックのコンビが絶妙で、早くも続編の声が高い作品です。
そんな「ズートピア」で話題になっている脇役が、ナマケモノのフラッシュです。
話すのも笑うのも「超」ゆっっっくりなフラッシュに、映画館で爆笑した人も多いのでは?
ここでは「ズートピア」の”迷”脇役、フラッシュの魅力4選と、物語の中に隠された秘密について紹介していきます。
フラッシュは動作が遅いけれど、実はスピード狂?
フラッシュの机に置かれたカップの秘密とは?
さっそくチェックしていきましょう。
1.「ズートピア」の”迷”脇役!ナマケモノのフラッシュの魅力4選
ちまたでは「ナマケモノが全部持っていった!」と話題のフラッシュ。
彼が人気になった理由は?
フラッシュの魅力4選を紹介していきます。
①アニメ史上初!?最高にゆっくり動くキャラクター
アニメーションや映画はテンポの良さが重要視されます。
テンポが悪い展開や冗長な会話が続くと、物語を観ている観客はつまらなく感じてしまいます。
しかし、ストーリーテリングで重要なテンポをあえて崩し、それが笑いを生むのですから、これは脚本家の勝利と言えます。
新米警察官・ジュディが行方不明の動物の捜索に与えられた時間はたったの48時間。
早く捜査を進めたいと焦るジュディは、早口に車のナンバーをフラッシュに言いますが、フラッシュはゆっくりゆっくりナンバーをパソコンに打ち込みます。
フラッシュは仕事も話し方も、笑うときも驚異的なスローペースを崩しません。
イライラするジュディと、それを見ながらニヤニヤ笑うニック。
全く空気を読まずに仕事に励むフラッシュの図が最高におかしかったですよね。
しかも、ニックは意地悪にも「フラッシュ、クイズを出そうか?」と話しかけ、フラッシュの仕事を中断させてしまいます。
フラッシュ自身に全く悪気がないのがさらに笑いを誘い、「フラッシュが最高だった!」という声が後を絶ちません。
②ナマケモノの中でもフラッシュは「仕事が早い」
ニックいわく「フラッシュは仕事が早いんだ」とジュディに言っています。
確かに名前も「フラッシュ」(閃光)と、ものすごく速そうですね。
しかしフラッシュの仕事ぶりで「仕事が早い」なら、他のナマケモノはどれ程のものなのか…。
「ズートピアでは何にでもなれるんだろう?」とニックは言っていましたが、他の動物の精神衛生上、他の業種の方が良いのでは…と思える程のスローペース。
ズートピアの免許センターは利用したくないですね。
③実はスピード狂?のフラッシュ
何をするにものんびりのフラッシュですが、物語のラストで「暴走車」としてジュディとニックのコンビに検挙されてしまいました。
180キロのスピード違反と言われていますので、免許取り消しにならないか心配になります。
やはり何をするにもゆっくりだからブレーキを踏むことができないのか、日頃のうっぷんを車の運転で晴らしているのか…。
何にしても、180キロもスピード違反をしていながら、事故ひとつ起こさないフラッシュの運転技術は神がかり的と言わざるを得ません。
それとも周囲の車の方が暴走車をよけてくれていたのかな?…ナゾは尽きません。
④フラッシュを演じた声優
フラッシュの声を演じた声優は、原語版ではレイモンド・パーシさん、日本語吹き替え声優は村治学さんが担当しました。
日本語版フラッシュを演じた村治学さんは、声優・ナレーター・俳優として活躍している男性で、「ルパン三世」シリーズや「ハウルの動く城」など、多くのアニメや映画に出演経験がある人です。
フラッシュの演技をするのは非常に難しかったでしょうが、さすがのベテラン、見事にフラッシュの魅力を引き出してくれましたね。
2.「ズートピア」ナマケモノのフラッシュの秘密に迫る!
チョイ役ながら圧倒的な個性で人気をさらっていったナマケモノのフラッシュ。
次はフラッシュに関する秘密に迫ります。
フラッシュの机に置いているカップには「あるメッセージ」が?
フラッシュの苦手なものとは?
さっそくチェックしていきましょう。
①フラッシュの机に置いているカップに注目!
フラッシュは免許センターの受付業務を担当していますが、机の上をよーく見てみましょう。
カップが置いてありますね。
カップに書かれた文字は、
「YOU WANT IT WHEN?(いつそれがほしいの?)」
つまり「欲しいものがあるなら早めに言ってね、僕は仕事が早くないから」というメッセージをカップに込めている…のかもしれません。
本当にそういった意味合いでカップを置いているなら、来所者に見えるように置くものですが、見えにくい場所に置いていたり、少し上から目線な言い方であることから、単純にケンカを売っているのかも…?
ちなみにフラッシュの仕事が遅いのは、アメリカの免許センターの仕事が遅いことを皮肉としているとの話があります。
免許センターではブタさんが証明写真の撮影をしている場面がありますが、その壁を良く見ると、引っかき傷がそこら中にあります。
ナマケモノの仕事の遅さにイライラしてひっかいたのだと思うと、悪いと思いながらつい笑ってしまいますね。
②フラッシュのネクタイはどうやって巻いているの?
「ズートピア」の監督、バイロン・ハワード監督はフラッシュの持つ独特の「間」の取り方に非常に苦労したそうです。
「笑いのツボをつくタイミングを図るのがすごく難しかったよ」
このように語っているバイロン・ハワード監督ですが、確かに少しでもタイミングを間違えると観客はイライラしてしまうことが想像できますね。
また、キャラクターデザイナーによると、フラッシュがつけているネクタイについて
「フラッシュが身につけているネクタイは、クリップオンタイプの簡単に着け外しができるタイプのネクタイを利用しているんだ。
なぜかと言うと、フラッシュは以前はきちんとネクタイを巻いていたのだけれど、あまりにも時間がかかりすぎたため、仕事に遅刻してしまうので、クリップオンタイプのものを使っているんだよ」
と語っています。
確かにあれだけ動作が遅いフラッシュですから、ネクタイを手順通り巻くだけで数時間くらい軽く経過しそうです。
しかしそれを言うと、フラッシュは遅刻をしないために始業の何時間前から起きて支度をしているのか、非常に気になりますね。
③フラッシュが苦手なものは電車での移動
フラッシュが苦手なものは、電車での移動だそうです。
Blu-rayやDVDのトップ画面では、電車から降りたくても降りられないフラッシュの映像が見られますが、確かに時間によって動く電車やバスは、フラッシュにとっては非常に難しいことかもしれません。
フラッシュが自家用車に乗るのは、他に移動の手段がなかったからなのかもしれませんね。
④フラッシュの車のナンバープレートの秘密
物語のラストでフラッシュが乗っていた車のナンバープレートを見ると「FST NML」と書かれています。
おそらくこれは「Fast Animal」「速い動物」(「スピード命」という説もあり)の略だと考えられます。
つまりフラッシュは「僕は速いんだよ!」とアピールしているのです!
やっぱりフラッシュがスピードを出しすぎていたのは、速さを追い求めた結果なのか!と、さらに笑ってしまうポイントなのです。
アメリカでは料金を払えば、ナンバープレートの数字だけではなく、フラッシュの車のように文字を入れることもできるのだそうです。
こういった細かな設定で楽しめるのも、ディズニー作品の魅力とも言えますね。
3.まとめ
ディズニーアニメーション映画「ズートピア」に登場するナマケモノ・フラッシュの魅力4選と、フラッシュの秘密を紹介しました。
個人的に、フラッシュの存在がなければ「ズートピア」の人気は今ほどではなかったであろう、と確信しています。
知るほどますます好きになる、魅力的なキャラですね。
今度はフラッシュの細かな設定にも注目して、映画を鑑賞してみて下さいね。