「アラジン」と言えばご存じの通り、1992年にディズニーが制作したアニメーション作品です。
続編としてオリジナルアニメやテレビアニメで放送されるなど、根強い人気を誇っていますね。
ジャスミンはどんな性格のキャラクター?
ジャスミンの声は誰が演じていたの?
ここでは「アラジン」のヒロイン、ジャスミンのキャラクターやジャスミンの声を担当した声優、またジャスミンが着ている衣装について紹介していきます。
1.「アラジン」のヒロイン、ジャスミンのキャラクター紹介
ディズニープリンセスのひとり、ジャスミンの性格は?
どんなキャラクターなの?
ジャスミンのキャラクターについて紹介していきます。
①活発でチャレンジ精神旺盛な王女さま
白雪姫やシンデレラが、受け身で王子さまを待つタイプのヒロインに対して、ジャスミンは王女でありながら、活発でチャレンジ精神も旺盛な女性です。
虎のラジャーや小鳥を愛する優しい性格で、窮屈な王宮を抜け出して自由を満喫するなど、おてんばでチャーミングな一面が、物語を見ている私たちにも親近感が湧くキャラクターとなっています。
②「形だけの結婚」にウンザリしているヒロイン
アクラバー国の王女として生まれたジャスミン。
一見すると何不自由ないお姫様暮らしのように見えますが、実際はかたくるしい礼儀や規則にしばられてウンザリしているシーンが観られます。
また王族ということもあり、王子さまとしか結婚ができないという規則にも疑問を持っていて、「わたしを王女としてしか見てもらえない」と、不満を抱いています。
誰もが憧れるプリンセスの生まれでありながら、敷かれたレール以外の自由を求めるヒロイン。
この点も、私たちに親近感を抱かせるポイントですよね。
ちょっと気が強いのが玉に瑕ですが、自分の気持ちを信じてアラジンを愛するようになります。
③悪役とキスをした初めてのヒロイン
ジャスミンは物語の中でジャファーの視線を自分に向けるため、キスを交わすシーンがあります。
愛するアラジンを守るためにとった、とっさの行動だったですが、実はこれ、非常に珍しいシーンなのです。
実はディズニープリンセスが悪役とキスを交わしたのは、ジャスミンが初めてだったのです。
プリンセスとヒーローの恋路を邪魔するライバルはたくさんいましたが、キスをするようなシーンはありませんでした。
「アラジン」の後もたくさんのディズニープリンセスが誕生しましたが、ジャスミンは今でも唯一、悪役とキスをしたキャラクターとして名を残しています。
ジャスミンからすれば、少々複雑かもしれませんね。
④「ジャスミン」はペルシャの花の名前が由来になっている
ジャスミンという名前の由来は、サンスクリット語の「マリカー」が語源だと言われます。
日本名ではソケイ、中国語では茉莉花(まつりか)のことで、日本ではジャスミンティーや沖縄のさんぴん茶もジャスミン茶の一種として親しまれています。
ペルシャ語では「ヤースミーン」と言って、「神様からの贈り物」という綺麗な意味が込められていて、 ペルシャでは女性の名前としては比較的ポピュラーな名前なのだそうです。
白い可憐な花が咲くジャスミンの花言葉は「愛想が良い」「優美」「愛らしい」「官能的」という花言葉があります。
ジャスミンのキャラクターや性格も当てはまる部分がありますね。
⑤ジャスミンが美人過ぎるので「アラジンのデザインを変更」
アラジンは貧乏だけれど清らかな心を持ったヒーローです。
実は「アラジン」の製作当初、アラジンはもっとみすぼらしい見た目のキャラクターだったのだそうです。
しかしジャスミンのデザインが決定したところ、プロデューサーは
「ジャスミンのデザインが完璧すぎる。
これではジャスミンがみすぼらしい少年に恋をするのは不自然だ」
と判断し、今のアラジンのデザインに決定したそうです。
確かにジャスミンは美人でスタイルも抜群、しかも王女様という「完璧」な女性。
あまりにもアラジンと立場が違いすぎると、接点がなくて恋愛感情を持つことが難しくなってしまいますよね。
アラジンとしては「ラッキー!」と思ったことでしょうね。
2.「アラジン」のプリンセス、ジャスミンを演じた声優をチェック
愛らしいプリンセス、ジャスミンの声を演じた声優は誰?
日本語吹き替え声優は? ジャスミンの声を担当した声優を紹介していきます。
①原語版はリンダ・ラーキンさん&リア・サロンガさん
「アラジン」原語版でジャスミンの声を担当したのは、セリフ部分をリンダ・ラーキンさん、歌をリア・サロンガさんが担当しました。
日本語吹き替え版でセリフと歌で声優を替えることはよくありますが、原語版で二人の声優が担当するということは非常に珍しいことです。
実はリンダ・ラーキンさん演じるジャスミンの声は、当初かなり高音で「ジャスミンの声にしては威厳が足りない」と言われ、再オーディションが行われたという逸話があります。
もしかすると原語版のジャスミンの声は今と全く違った声だったのかも、と思うと何だか不思議な感じですね。
②日本語吹き替え声優は麻生かほ里さん
日本語吹き替え版でジャスミンを演じたのは声優、女優として活躍している麻生かほ里さんでした。
麻生さんはミュージカルなどの舞台を中心に活動している女優でしたが、「アラジン」のジャスミン役で初めて声優を担当し、それ以降、声優としても活動の幅を広げるようになりました。
③「A Whole New World」はアカデミー受賞曲
「アラジン」を観たことがない人でも、アラジンとジャスミンが歌う「A Whole New World」は知っているのではないでしょうか。
二人が魔法の絨毯で世界中を旅している時に流れる音楽ですが、この曲は1993年のアカデミー歌曲賞に選ばれました。
前年には「美女と野獣」の主題歌が歌曲賞に選ばれ、2年連続でアカデミー賞に選ばれるという快挙を達成しています。
作詞はティム・ライスさん、作曲はアラン・メイケンさんが担当し、今まで本当に多くの歌手によってカバー曲が発売されました。
3.「アラジン」のプリンセス、ジャスミンが着ている衣装を検証!
アラジンのヒロイン、ジャスミンが着ている衣装、とてもかわいいですよね。
あれはどこの国の衣装をモデルにしているの?
「ジャスミン・カラー」の意味は?
ジャスミンの衣装について紹介していきます。
①ジャスミンの衣装はインドの民族衣装がモチーフ
「アラジン」はイスラム世界の説話集、「千夜一夜物語」の中の「アラジンと魔法のランプ」をもとに作られています。
「アラジン」の舞台、アグラバーは架空の国ですが、名前からしてアラブやアラビア、ペルシャが舞台だろうと思っている人が多いようです。
実際のところはどうなのでしょう。
ご存じの通り、アラブやアラビア諸国は国民のほぼすべてがイスラム教徒の国です。
イスラム教は女性に肌の露出をしないよう教義で教えられていますので、外出時は髪や肌を隠す人がほとんどです。
ジャスミンのように肩や腕を露出した格好をすることはできません。
ではジャスミンの衣装はどこの国がモデルなのでしょう。
一番近いのはインドの民族衣装のようです。
綺麗な色の布をまとったインドの民族衣装は日本人も好きな人が多いのですが、いかんせんジャスミンのようにスタイル抜群でなければ着こなすことはかなりハードルが高いもの。
でも実は、インドの民族衣装よりも近い衣装があります。
何とそれは、ベリーダンスの衣装!
「ベリーダンス 衣装」で検索すると、ジャスミンのようなすてきな衣装がたくさん見つけられます。
もともとベリーダンスはアラブ文化圏で発展したダンスとも言われますので、ジャスミンの衣装に似ているという話も、納得ができるのではないでしょうか。
ちなみにディズニーリゾートでジャスミンに会うことができますが、真冬はロングコートを着ています。
確かに真冬にあの衣装は寒そうですよね。
コートもきれいなブルーで、ジャスミンらしいデザインになっています。
真冬のディズニーリゾートに遊びに行くときは、ぜひジャスミンのコートにも注目してみて下さいね。
②パウダーブルーの「ジャスミン・カラー」には意味があった
ジャスミンが身にまとう衣装は、鮮やかなブルーですよね。
あの”ジャスミン・カラー”と言うべきあの色は「パウダーブルー」と呼ばれていて、色にも明確な意味が込められています。
ジャスミンのパウダーブルーは「水」や「善良」を表す色。
つまりジャスミンは善良なよい王女という意味が込められています。
対して悪役のジャファーは赤と黒の服を着ていて、こちらは「悪」や「炎」を表しているのだそうです。
色ひとつに対しても、多くの意味が込められているのですね。
4.まとめ
「アラジン」のヒロイン、ジャスミンについて、キャラクター紹介や声優について、またジャスミンの衣装を検証してみました。
王女でありながら自由を求めるヒロイン、ジャスミン。
キャラクターを詳しく知ると、より作品を楽しく観ることができるのではないでしょうか。
みんなから愛されるヒロイン、ジャスミンに注目して、ストーリーを楽しんでみて下さいね。