「不思議の国のアリス」はルイス・キャロルが作った1865年に出版した児童小説です。
ディズニーアニメ版の、青いワンピースにエプロン姿のアリスが有名で、出版から150年以上経った現代でも愛される作品ですよね!
そんな「アリス」に欠かせないキャラクターが、アリスを不思議の国へと導いた、白うさぎ。
重要な役割でありながら、物語には直接関わらないうさぎですが、白うさぎはどんなキャラクターだったのでしょうか?
ここでは、【不思議の国のアリス】うさぎのキャラクターと隠された2つの秘密について紹介していきます。
1.「不思議の国のアリス」うさぎの知られざるキャラクター
「たいへんだぞ、急がないと遅れちゃう!」
ディズニーアニメ版「アリス」を観たことがある人は、コミカルなうさぎの歌が印象に残っていますよね?
このうさぎ、重要な役割を担っている割に、登場シーンは少なめです。
そんなキャラクターの持ち主なのでしょうか?
白うさぎのキャラクターを紹介します。
①アリスを「不思議の国」へといざなう重要なキャラだった
ある日の午後、お姉さんと読書をしていたアリスは「大変だ、遅刻する」と言いながら走るうさぎの姿に興味をひかれ、うさぎの穴から不思議の国へと誘われます。
ディズニーアニメ版「不思議の国のアリス」ではメガネをかけたうさぎが、ベストにズボン、懐中時計などを身につけていましたよね。
「アリス」を出版した当時の、一般男性の姿を真似していることが分かります。
このうさぎとの出会いが不思議の国でのストーリーへと導いていくので、極めて重要な役割を果たしていたんですよね!
②うさぎは心配性でナイーブな性格だった
「不思議の国のアリス」のうさぎは懐中時計に傘を持ち、衣装を改めると革手袋に扇子を持ち歩きます。
物語に関わる重要なアイテムも含め、うさぎは非常にたくさんの物を持っていますよね!
現代でも大きなカバンに荷物をたくさん詰め込んで持ち歩く人がいますが、荷物をたくさん持つ人は「心配性であれこれ持っていないと不安になる」という心理が隠されているのだそうです。
「アリス」のうさぎにも、どこか心配性で神経質、ナイーブな性格が見られます。
個人的な意見ですが、アリスが大ざっぱなO型であるのに対し、うさぎはきっと神経質なA型だろうな、という感じがします。
「アリス」のうさぎが物持ちなのも、彼の性格の一端を表しているのかもしれませんね!
③「アリス・イン・ワンダーランド」ではニベンズ・マクトウィスプというおしゃれな名前がついている
ルイス・キャロルの児童小説でもディズニーアニメ版でも、白うさぎには名前がありません。
アリスも「うさぎさん」と呼んでいましたよね?
しかし2010年にティム・バートン監督によって公開された「アリス・イン・ワンダーランド」では、うさぎにニベンズ・マクトウィスプ(Nivens -McTwisp)という名前がついていました。
なんともしゃれた名前がついているんですね!
初出から150年もの時間が経って、ようやく名前がついたうさぎさんですが、日本人には覚えにくい名前なので、結局「うさぎ」と呼ばれることになってしまいましたが…。
ジョニー・デップがマッドハッターを演じて大人気となり、続編も公開されたことは記憶に新しいことですね。
④「不思議の国のアリス」うさぎは様々な声優によって演じられている
ディズニーアニメ版「不思議の国のアリス」では、うさぎを演じた声優は、原語版ではビル・トンプソンさん。
日本語吹き替えは1979年と1981年にTBSで放送された時は鈴木ヤスシさんが、1994年にNHKで放送された時は牛山茂さんが、それぞれうさぎの声を担当しました。
「アリス・イン・ワンダーランド」では原語版をマイケル・シーンさん。
日本語吹き替えは劇場公開時は塩屋浩三さん、2013年にフジテレビで放送された時は佐々木睦さんが、それぞれうさぎの声を担当しています。
様々な声優さんによって演じられてきたうさぎさんは、長い年月をかけていろいろな人から愛され、育てられてきたキャラクターであるといえるでしょう。
2.「不思議の国のアリス」うさぎにモデルが?うさぎに隠された2つの秘密
「不思議の国のアリス」に登場するうさぎはモデルがいたって知っていますか?
うさぎに隠された秘密を紹介しましょう。
①うさぎのモデルは医学教授だった
後年になってルイス・キャロルが明らかにしていることですが、白うさぎには実在するモデルが存在するんですよ!
白うさぎは、オックスフォード大学の医学部教授だった、ヘンリー・ウェントワース・アクランドがモデルだったと言われています。
ヘンリー・ウェントワース・アクランド医師はイギリス皇太子と王子の名誉医師で、ルイス・キャロルとも親交があったのだそうですよ。
ヒゲを生やして服の着こなしもおしゃれだったのですが、遅刻癖があるのが悪いクセで、そのせいか常に早足で歩く人だったと言われます。
うさぎも常に急ぎ足でアリスの前を通り過ぎていましたよね!
また医学部教授ということもあり、彼の研究室は標本であふれかえっていたのだとか。
アリスがうさぎの穴に落ちている途中で、たくさんの瓶が置かれた棚を見つけるのですが、これもヘンリー・ウェントワース・アクランドの研究室をモチーフに作られたという逸話もありますよ。
②うさぎはアリスの対になるキャラクターとして設定されている
「アリス」の生みの親、ルイス・キャロルによると、うさぎは「アリスの対になるキャラクター」と述べています。
アリスには「若さ」「健康」「勇敢」また「冒険に対する迷いのない心」があるのに対して、うさぎは「老人」「虚弱」「臆病」「優柔不断」の役割を与えている。
つまりアリスとうさぎは正反対のキャラクターなのです。
反対のキャラクターだったからこそ、アリスはうさぎに惹かれて(うさぎがしゃべることに対しての驚きは、アリスにありません)うさぎの穴に飛び込んだのでしょう。
うさぎはアリスを怖がっていたり逃げている描写が見られますが、これも自分の価値観と正反対のアリスの存在に、嫌悪感を抱いていることの表れとも言えますね!
3.「不思議の国のアリス」おすすめのうさぎのグッズ4選
「不思議の国のアリス」は日本でも人気が高く、たくさんのグッズが販売されています。
うさぎグッズが欲しいけれど、どんなものがあるのか分からない方は必見です。
「アリス」のうさぎグッズを紹介していきます。
①「白ウサギのぬいぐるみ型バッグ」がとにかく可愛い
見た目はまるでパペット(指人形)のようですが、実はこれ、ぬいぐるみバッグなんですよ!
そのまま飾ってもかわいいし、アリスのコスチュームを着た子どもの背中に背負わせると、かわいさ2倍増しになるかも?
なおバッグの収納力はほとんどありませんので、あくまでアクセサリーの一環としてお考え下さい。
②「スケジュール帳VOL.01 布張りソフトカバー」はギフトにもオススメ
見た目は古い本のようですが、スケジュール帳です。
書き込むのがもったいないような丁寧な作りですね。
中には年間スケジュール、月間スケジュール、日記やリスト表など、スケジュール帳としての機能も充分に備えています。
アリスファンやうさぎ好きの人のプレゼントにもぴったりですね!
③「白うさぎのソーラーガーデンライト」がとってもおしゃれ
庭に設置するガーデンライトはお庭をかなりおしゃれにライトアップできそうです。
うさぎがカンテラをかざして庭を照らしてくれますよ。
うさぎ以外のキャラクターライトも販売されていますので、庭に「アリス」の世界を作ることもできちゃいます!
アリスファンならぜひとも買いそろえたい、オシャレなオブジェですね。
④「うさぎの懐中時計」は実用的で人気がある
「不思議の国のアリス」のうさぎと言えば、懐中時計を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
こちらの懐中時計、「DRINK ME」のタグが付いていてとってもかわいいデザインになっています。
値段もお手頃で、手のひらにおさまるくらい小さな時計ですので、バッグにつけておくと時計としても役立ちますよ。
レビューを見てみると、ハロウィンでアリスのコスプレをする際に持ち歩く人が多いようです。
見た目もかわいいのでプレゼントにも最適ですね!
4.まとめ
「不思議の国のアリス」のうさぎについて、キャラクター紹介やうさぎに隠された秘密、またうさぎ関連のグッズなども紹介しました。
今もなお多くの人たちを魅了する「不思議の国のアリス」。
チョイ役のうさぎさんにも注目して映画を観てみるのも楽しいですよ!