2016年に公開されて以来、大人気となったアニメーション映画「ズートピア」。
正義感あふれるジュディと、ちょっと悪ぶっているけれど、優しい心を持ったニックのコンビに、子どもから大人まで夢中になりましたね。
ニックがイケメンに見えるのはどうして?
始めの案ではジュディではなくニックが主人公だった?
ここでは「ズートピア」のヒーロー、ニック・ワイルドにスポットを当てて、ニックの魅力4選と、映画「ズートピア」に隠された秘密について紹介していきます。
1.「ズートピア」ニックの魅力4選をチェック!
「ニンジン」「ウサギ」とジュディをからかい、余裕のある大人ぶっているけれど、実はちょっとビビリ屋で愛嬌のあるキャラクターでもあるニック。
ニックが多くの女性を”虜”にした魅力とは?
ニックのイケメンな性格4選を紹介していきます。
①ディズニー初!「詐欺師」のヒーロー・ニック
「ズートピア」はディズニーアニメーション・スタジオが「白雪姫」を公開してから第55作目のアニメーション映画です。
これまでさまざまなプリンセスやヒーローが誕生しましたが、「詐欺師」のヒーローはニックが初めてかもしれません。
ニックの本業は、ゾウが食べる大きなアイスを小さなアイスに作り替え、転売することでしたね。
「12歳の頃から毎日200ドル稼いでいた」というのは劇中のニックのセリフでした。
200ドルを日本円に換算すると、2万2000円前後。
月収は44万円ほどと考えると、詐欺師の収入にしては少なめ…?と思えるのですが、まあご愛敬ですね。
詐欺師という裏稼業の仕事をしているせいか、情報通でズートピアでの人脈も広いことが伺えます。
②ユーモアがある「オトナ」のキツネ
ある事件がきっかけで、夢や希望を持つことをやめたニック。
世の中を斜に構える姿勢があり、そこが独特の”ブラックジョーク”になって、大人の女性からも「ステキ!」と言われる秘密なのでしょう。
例えば、記者会見を前に緊張しているジュディの不安をほぐすため、ニックが授ける「質問の乗り切り方」。
質問には自分の答えやすい質問にすり替えて勝手に答えるという、小さい子どもには「マネしちゃダメよ」と念を押したくなるような方法を伝授していましたね。
32歳という年齢、詐欺師という仕事柄からか、多くの修羅場をくぐったであろうニックらしい、何ともユーモアあふれるやり口です。
③ニックの記憶力は超エリート警察官並みだった!?
ニックはとにかく記憶力が抜群です。
たった一度聞いただけで「ジュディ・ホップス」というフルネームを覚え、ジュディが口走った捜査の残り時間をしっかりと記憶しています。
交通カメラのアイディアを思いついたのもニックのおかげでしたね。
同じようなキャラクターがもう一人(?)います。
ヨガ教室の受付にいた、ヤクのヤックスです。
彼は「ゾウは記憶力が良い」と言っていますが、実はヤックスの方が記憶力に優れていて、着ていた服の色や車のナンバープレートまで覚えているのです。
しかしヤックスは自分の才能についてまるで気づいていません。
ニックもまた同じで、自分の才能に気がつかず、ジュディから「警察官の才能があるかも」と言われて初めて、自分の持っているものに気がついたのでしょう。
④少しだけ語る”トラウマ”が女子のハートを打ち抜く!
ニックは子どもの頃、ジュニアレンジャースカウトの団員に入ることを心待ちにしていました。
しかし「誓いの儀式」という名目で、他の動物たちに無理やり口輪をつけられるというイジメを受け、心に深い傷を負うことになりました。
それ以来、ニックは夢や希望を捨て、「肉食動物」「キツネ」という偏見や差別にあらがう生き方を辞め、投げやりに生きていくことになります。
この辺りは物語の中でも非常に重要なエピソードになりますが、普段強がっているニックが見せた寂しげな顔、声に、鑑賞している女性のハートはイチコロ!
「ニックがイケメン過ぎる!」とSNSでは話題になりました。
やはり普段は強い振りをしている人が、ふと見せる”弱さ”には、女性の庇護欲をかき立てられてしまいますね。
2.「ズートピア」の主役はニックだった!?映画に隠された秘密に迫る!
実は初期の「ズートピア」の主人公は、ジュディではなくニックだったということを知っていましたか?
どうして主役はニックからジュディに変わったの?
映画に隠された秘密について紹介していきます。
①「ズートピア」の主人公、始めはニックだった!
初期の「ズートピア」はニックが主人公だったと言われています。
ニックが主人公のズートピアでは、肉食動物は「お祝い」と称して電流が流れる首輪をつけられます。
怒りで感情が高ぶってしまうと、首輪から電流が流れてダメージを与えられる、というものなのです。
「ズートピアは自由で何にでもなれる」…でもその代償として差し出すのは、肉食動物の苦痛。
あまりにも世界観が暗くて救いが見つからない、ということで、この案はボツにされたそうです。
個人的には、暗い世界観のズートピアも観てみたかった、と思いますが、皆さんはどうですか?
これらの絵コンテや世界観の紹介などは、Blu-ray「ズートピア」の特典映像として鑑賞することができますので、気になる人はぜひチェックしてみて下さい。
②ニックはテーマパークのオーナーになる予定だった!?
「ズートピア」初期の段階では、ニックは詐欺師ではなく「肉食動物のためのテーマパークを作りたい」と考えている設定があったそうです。
一見すると、爪や牙を持つ肉食動物が力の弱い草食動物を支配している、という図式が想像できますが、ニックは「草食動物に差別・抑圧される環境がイヤだ」と訴えています。
完成版「ズートピア」は、幾分マイルドに表現されていますが、それでも根強い差別がはびこっていることが浮き彫りになりました。
主人公であるジュディでさえ、無意識にも「キツネ」「肉食動物」という区切りで差別をしているのですから。
「ズートピア」の脚本家はジャレド・ブッシュさん、フィル・ジョンストンさんの二人に、原案として多くの人の手が入っています。
ボツになった脚本は400本以上もあったそうです!
1本の映画を作るのには相当な努力やアイディアが必要だということが分かるエピソードですね。
③ニックとジュディは恋人にはならないの?
多くの「ズートピア」ファンの間で気になることは「ニックとジュディの二人は恋人関係にはならないの?」という部分ですよね。
監督は「ニックがジュディの両親にボーイフレンドと勘違いされて、大慌てになる」というボツエピソードがあったことを明かしたそうです。
また「特にロマンスを意識して描こう、という意識は無かった」と語っているところからも、ニックとジュディ関係は今のところ「息がピッタリ合っているコンビ」といったところでしょう。
もしも「ズートピア」が続編、ということになれば、二人の関係に進展が見られるのか、期待したいですね。
3.まとめ
「ズートピア」のヒーロー、ニックについて、ニックの魅力4選と映画に隠された秘密について紹介しました。
ちょいワルだけれど少し臆病者で、悲しい過去を背負っている男、ニック。
現実にそんな男性がいたら、恋に落ちてしまいそうなほどステキなキャラクターですよね。
今度はニックのセリフや表情にも注目して、映画を楽しんで下さいね。