「リロ&スティッチ」は2002年にディズニーから公開されたアニメーション映画です。
イタズラ好きのスティッチには「キモカワイイ」といった声が多く、日本でもファンが多いキャラクターです。
そんな”キモカワイイ”スティッチ、声は誰が担当しているの?
スティッチの声に隠された秘密とは?
ここではスティッチの声について、スティッチの声を担当した声優と、スティッチの声に関するエピソード4選を紹介していきます。
1.スティッチの声を担当した声優を紹介
スティッチの声は一度聴くと耳に残る、印象的な声ですよね。
あの声は誰が担当しているの?
スティッチの声を担当した声優について紹介していきます。
①スティッチの声優(原語版)
スティッチの声を担当した声優、原語版はクリス・サンダースさんが担当しています。
実はこのクリス・サンダースさん、「リロ&スティッチ」の監督でもあります。
つまりスティッチの生みの親である監督みずから、スティッチに声を吹き込んでいるのです。
ちなみにスクエア・エニックスから発売されている人気ゲーム「キングダムハーツ2」でスティッチが登場していますが、この時の声を担当しているのもクリス・サンダースさんです。
また監督としての活躍も多く、「アラジン」「ライオンキング」「ムーラン」などのディズニーアニメーションの原案や脚本、監督などをこなしています。
日本でも多方面で活躍する著名人はいますが、原語版スティッチの声を吹き込んだ声優も、何でもこなせる人という印象ですね。
②スティッチの声優(日本語吹き替え版)
スティッチの日本語吹き替え声優を担当したのは、ディズニーアニメーションでもはや欠かせない存在となった山寺宏一さんが担当しています。
山寺宏一さんと言えば、特にアニメ作品に詳しくない人でも知っている人が多い超一流の声優さんですよね。
ディズニー作品だけでも、ドナルドダックやビースト(美女と野獣)、ジーニーなどの主要なキャラクターをこなしていて、ちまたでは「七つの声を持つ男」といった呼び声も高い人です。
ストーリーが進むと、カタコトながらもかなり流暢に話ができるようになったスティッチ。
人間以外のよく分からない生き物の声を演じることは非常に難しいように思えますが、さすがにベテランの風格で、見事に日本語を話すスティッチを演じていますね。
2.スティッチの声に隠されたエピソード4選!
耳に残るスティッチの声に、加工はしてある?
山寺宏一さんはスティッチの声を「一番難しいキャラクター」と言っていた?
スティッチの声に隠されたエピソード4選を紹介していきます。
①スティッチは製作当初、しゃべらないキャラクターだった
初めてスティッチのアニメーションを観た時、「スティッチってしゃべるんだ…」と少々面食らった人もいるのではないでしょうか?
実は「リロ&スティッチ」の製作当初、スティッチは「言葉を話さないキャラクター」だったそうです。
しかしクライマックスを製作した段階で、監督であるクリス・サンダースさんがスティッチに声を入れることを決定し、今の”カタコトしゃべり”のスティッチが誕生しました。
ちなみにスティッチの地球での話し方はカタコトですが、実はスーパーコンピューター並みの知能レベルを備えているのだそうです。
想像ですが、スラスラとよどみなく話をするスティッチだったなら、今のように女性たちから「可愛い!」と人気になることはなかったかもしれませんね。
②スティッチの声に加工は一切していない
スティッチの声(特に日本語吹き替え版)って真似しようと思ってもなかなか難しい、独特の声をしていますよね。
普通では出せないような声をしているので、一部の人たちから「スティッチの声はコンピュータで加工しているのでは?」といった憶測が流れています。
しかしスティッチの声は、山寺宏一さんによると「一切加工はしていない」と明かしています。
なんでもスティッチの声は「普通の声帯よりも奥の方から話す」とのこと。
声を出すプロだからこそできる技術のたまものなのでしょうね。
③山寺宏一さんにとってスティッチは「一番難しいキャラクター」だった
声優としてのキャリアもある山寺宏一さんですが、スティッチの吹き替えは「一番難しいキャラクター」と話しています。
特にスティッチの役作りには非常に苦労をしたそうで、
「自分にスティッチができるのか。
キャラクター自体に人気が出るのか不安だった」
と語っていて、「スティッチのキャラクターグッズを見ると、”他人”に見えなくて、見つけるたびに購入していた」とのこと。
やはりプロでもスティッチのようなキャラクターや声は難しいと感じているのですね。
ちなみに日本語吹き替え版を担当した山寺宏一さんは、ドナルドダックとスティッチに関しては「人前で演じてはいけないキャラクター」と止められているそうです。
「でも(スティッチやドナルドダック)は声を出すと一番喜ばれるキャラクター。
僕の”飛び道具”です。
と話していました。
④ディズニーランド「スティッチ・エンカウンター」は山寺宏一さんではなかった
夢と魔法の王国、東京ディズニーリゾート。
年間を通してパレードやアトラクションなど、まさにディズニーの世界を満喫することができる場所ですよね。
そのディズニーランドにあるアトラクション、「スティッチ・エンカウンター」は「スティッチとお話ができる!」というアトラクションで、オープンから大人気となっています。
実際にスティッチとお話をした人も多いのではないでしょうか?
この「スティッチ・エンカウンター」はスティッチとお客さんがリアルタイムで話をできるので、「山寺宏一さんがディズニーランドに常駐しているの?」と思う人も多いはずです。
実際のところは、山寺宏一さんがディズニーランドにいる訳ではなく、よく似た(あまり似ていない、との声も聞かれますが…)声優がスティッチ役として話をしているようです。
何度も「スティッチ・エンカウンター」で遊んだ人なら、「今日のスティッチは妙にノリノリだな」とか、「今日はちょっとギャグがスベっているな」といった違いが分かるかもしれませんね。
「スティッチに話しかけられるポイント」といったものをまとめたサイトもあり、それによると「キッズシート」「モニター正面ブロック最前列」「おそろいの服(コスプレ)のグループ」などが、スティッチに話しかけられる確率が高いそうです。
大人も子どもも楽しめる「スティッチ・エンカウンター」で、スティッチと話をしてみませんか?
3.まとめ
「リロ&スティッチ」スティッチの声を担当した声優と、スティッチの声に隠されたエピソード4選を紹介しました。
イタズラ好きだけれど憎めないキャラクター、スティッチの新たな魅力が発見できたのではないでしょうか?
ディズニーランドの「スティッチ・エンカウンター」はかなりオススメのアトラクションですので、ぜひ一度スティッチと話をしてみませんか?
可愛いスティッチとのおしゃべりに、きっと多くの人がメロメロになってしまいますよ!
スティッチの声には、山寺宏一さんもかなり苦労をしたそうですので、今度はぜひ声優にも注目して「リロ&スティッチ」を楽しんでみて下さいね。