2014年にディズニーから公開された54作目の長編アニメーション「ベイマックス」。
仮想日本が舞台ということで、大きな話題になりましたね。
「ベイマックス」の主人公・ヒロはどんな性格だった?
ヒロの部屋には秘密がたくさんあるって本当?
ここではヒロに注目して、キャラクターの秘密3選とヒロの部屋に隠された秘密、また「ベイマックス」ラストのヒロのセリフの違いについて紹介していきます。
1.【ベイマックス】主人公ヒロのキャラクターの秘密3選!
主人公・ヒロってどんな男の子?
どのようにしてベイマックスと出会ったんだっけ?
「ベイマックス」の主人公・ヒロのキャラクターの秘密3選を紹介していきます。
①14歳で飛び級大学生のスーパーキッズ!
「ベイマックス」の主人公・ヒロは14歳の男の子。
未来の都市、サンフランソウキョウで兄のタダシ、叔母のキャスと共に暮らしています。
ヒロの特徴は、14歳ながら天才的な頭脳を持ち、飛び級をして高校を卒業したということです。
しかし天才であるが故に目標を見つけられず、違法なロボット・ファイトで才能を浪費する日々を送っています。
そんなヒロを心配しつつ見守っていたのが、兄のタダシでした。
②ベイマックスと出会うことで運命が変わる
不幸な事故で大好きな兄のタダシと、尊敬するロバート・キャラハン教授を失ったことに気落ちするヒロ。
しかしささいなケガによってベイマックスが起動したことで、ヒロの運命は大きく変わっていきます。
元は看護ロボットだったベイマックスに戦闘用プログラムを組み込み、ヒロや友人らと一致団結して「ビッグ・ヒーロー6」を結成します。
③科学の研究者から正義の味方へ!
日本版のポスターはベイマックスとヒロがハグするポスターだったので、感動系アニメだと思った人も多いはずです。
いきなりヒーローものになったことにビックリした人も多いのではないでしょうか?
元々「ベイマックス」はマーベルコミックスが原作となっています。
マーベルは「アベンジャーズ」や「アイアンマン」などのヒーロー映画を展開しているので、ベイマックスも原作のコミックスではヒーロー色が強いものになっています。
ベイマックスや仲間たちと協力して、仮面の男(ヨウカイ)と対峙したヒロは、精神的にも成長を遂げ、BIG HERO 6としてサンフランソウキョウのヒーローとして活躍することになります。
2.【ベイマックス】ヒロの部屋に隠された秘密とは?トリビア3つを紹介
ヒロという名前や「サンフランソウキョウ」という名前からも分かるように、「ベイマックス」には至るところに日本的な要素が観られます。
ヒロの部屋には「隠し要素」がたくさんあるって知っていましたか?
ヒロはマジンガーやウルトラマンが好き?
ヒロの部屋に隠されたトリビア3つを紹介します。
①ヒロの部屋は日本製のグッズがたくさん揃っている!
ヒロの部屋は「男の子の隠れ家」といった感じで、好きな人は細かくチェックしたくなるのではないでしょうか?
良く見るとヒロの部屋には赤いダルマや、何かのアニメーションのポスターが貼っているのが分かります。
ちなみにタダシの部屋には、白塗りのお面のようなものが飾られています。
これが部屋にあるのは夜ちょっと怖いのでは…と思うのですが、実はこのお面、この後に出る「仮面の男」を暗示していると言われます。
ディズニー映画は、こういったアイテムでストーリーを暗示するものを配置することが得意で、2度、3度と繰り返し観ても楽しめるように工夫されているのが分かりますね。
②ヒロはマジンガー&ウルトラファン?
ヒロの机の左側にはウルトラマンのお面、またヒロの部屋に飾られている時計はマジンガーなんです!
ロボットものや戦隊ものが好きなファンにとっては、クスッと笑えるエピソードですね。
またヒロの机の上の飾り棚にはガンダムのようなロボットが置かれ、ガレージにもマジンガーシリーズのポスター、さらにタダシが亡くなった直後にヒロが着ていたTシャツもマジンガーです。
こうして観ると、「ベイマックス」がヒーローもののストーリーになることがよく分かるのではないでしょうか?
ヒロは日本人のハーフという設定ですので、日本のヒーローにも興味を持っているのでしょうね。
③ディズニーアニメおなじみ、隠れキャラもヒロの部屋にいる
ディズニーアニメーション映画は、他のディズニー作品を登場させることが多く、ファンの間では「今回の作品には〇〇がいた!」と話題になることも多いですね。
「ベイマックス」も例にもれず、ヒロの部屋にたくさんのキャラクターが隠されています。
ヒロの机を良く見ると、白いまんまる顔のロボット。
実はこれ、「ウォーリー」に出るヒロイン・イヴの顔なんです!
またベッドとタンスの間に転がり落ちたヒロの頭に、フィギュアがたくさん落ちてくるのですが、その中のひとつは「シュガーラッシュ」中に出るゲーム「ヒーローズ・デューティー」の戦士のようなフィギュアがあります。
ヒロの部屋に隠されたトリビア3つ、全て知っていましたか?
3.「ベイマックス」ラスト考察…ヒロのセリフが違う?
ベイマックスのラストは、原語版と日本語吹き替え版でヒロのセリフが違うことを知っていますか?
ヒロの「あるセリフ」がないだけで解釈が全く違う!?
原語版と日本語吹き替え版のラストについて紹介していきます。
①原語版のラストシーン
原語版のラストでは、ヒロのモノローグが入ります。
「僕たちは思わぬ形でスーパーヒーローになった。
でも、兄さんの願いどおり、人々を助け続ける。
僕たちは誰かって?」
そして、タイトル「BIG HERO6」がドン!と大きく表示され、エンディングとなるのです。
実は「ベイマックス」の原語版タイトルは「BIG HERO6」で、なぜそのタイトルなのかがエンディングで分かる、というネタだったのです。
②日本語吹き替え版のラストシーン
日本語吹き替え版ではヒロのモノローグは同じなのですが、
「僕たちは思わぬ形でスーパーヒーローになった。
でも、兄さんの願いどおり、人々を助け続ける。
ベイマックスと一緒に!」
となってしまいました。
「ベイマックス」というタイトルをつけた以上、このようなセリフにするのは仕方がないこととはいえ、「BIG HERO6」というロゴの意味がなくなってしまったのです。
日本語吹き替え版では「BIG HERO6」という部分も変更し、「ベイマックス」というタイトルロゴでエンドとなりました。
③どうして日本語吹き替え版は違う解釈になったのか
どうして日本語吹き替え版はヒロのセリフはおろか、エンディングを改変するようなことをしたのでしょう。
上記でも紹介したように、「ベイマックス」というタイトルにした以上はベイマックスというキャラクターを押し出す必要があったのかもしれません。
これは字幕版でも同じように変更されているので、原語版を観たい人は個人輸入などでDVDを購入して観るしか方法はありません。
個人的にはこのエンディングは「改悪」とも言えるようなひどい作りだと思っています。
制作者がどうして「BIG HERO6」というタイトルにしたのか、タイトルロゴまでを含めてひとつの大きな流れを形成しているのに、日本語吹き替え版ではベイマックスのキャラクターを押し出したいがために、唐突な感じで終わってしまうのです。
もちろんこれは個人の感想です。
このエンディングで「良かった!」という意見も、もちろん「アリ」です。
でも、「何だか中途半端な終わり方だったな」と少しでも”引っかかり”を覚えた人は、ぜひ北米版「BIG HERO6」のエンディングだけでも観てください。
4.まとめ
「ベイマックス」の主人公・ヒロのキャラクターの秘密3選と、ヒロの部屋に隠されたトリビア、また原語版と日本語吹き替え版のラスト考察について紹介しました。
「ベイマックス」はとても良いアニメーション映画です。
ですが日本語吹き替え版エンディングだけはどうしても納得がいかない!と思い、つい筆がすべってしまいました。
もし機会があれば、英語版の「BIG HERO6」も観てみて下さい。
最後のロゴに鳥肌が立つこと、請け合いです。