エマ・ワトソンが主役のベルを、野獣役をダン・スティーヴンスが演じた、実写版「美女と野獣」が日本でも大人気でしたよね!
野獣は実写版ではかなり素敵なキャラクターでしたが、アニメーション映画も同じなのでしょうか?
また「野獣」の顔は何をモチーフにしているのでしょうか?
ここでは実写版「美女と野獣」の野獣に焦点を絞って、アニメ版との違いや、野獣に関するトリビア8選を紹介していきます!
1.実写版「美女と野獣」の野獣はカッコ良すぎ!?アニメ版との違い3つ
実写版「美女と野獣」野獣の性格やエピソードを、アニメ版と比較して紹介します。
アニメ版と実写版で野獣のキャラクターに、どのような違いがあるのでしょうか?
①「野獣」なのにカッコいいダン・スティーヴンスが演じている
美女とブサメンのカップルを「美女と野獣」という程、「美女と野獣」というタイトルや意味は知られています。
「野獣」と言われてしまう人は、お世辞にも顔立ちが優れているとは言い難く、どんなに性格が良くても「顔はアレだけど…」と前置きがついてしまうような人を言いますよね。
しかし、野獣役のダン・スティーヴンスは、ハッキリ言ってイケメンですよね?
しかも身のこなしも優雅で紳士のような雰囲気をまとい、物語の後半、ベルに好意をよせる頃にはすっかり性格もイケメンになって、何なら野獣の姿ですら「かなりカッコいい!」と言わざるを得ません。
特にベルがイエローのドレスをまとって、野獣と二人きりのダンスを踊るシーンなど、あまりの野獣のカッコ良さに、女性ならポーッとなってしまうほど魅力的なシーンです。
そういう意味では「ぜんぜん野獣じゃない!」と言いたくなりますよね。
②アニメでの子どもっぽい一面はなく実写版はとてもダンディー!
エマ・ワトソン版「美女と野獣」では野獣のダンディーぶりが魅力ですが、アニメーション映画の方では、野獣はかなり子どもっぽい一面を見せています。
アニメと言うことで多少はオーバーな描写もありますが、不作法でワガママ、すぐにかんしゃくを爆発させるなど、「ガストンか?」と言いたくなるくらいの子どもっぽさなんです。
それもベルを好きになっていくと、次第に冷静沈着で男らしい性格に変わっていくのですが、アニメーション映画の野獣と、エマワトソン版の野獣では野獣の性格が違っているのです。
実写版の野獣は大人の渋さがあって好きだという人も多いでしょう。
③アニメにはないオリジナルソング「Evermore(ひそかな夢)」が追加されている
エマ・ワトソン版「美女と野獣」には、ディズニー映画版にはない、オリジナルソングを3曲追加しています。
その内の1曲が、ダン・スティーヴンス演じる野獣が、いなくなったベルを想って歌う「Evermore(ひそかな夢)」です。
このシーンは、ベルを愛している喜びと悲しみ、この孤独から救って欲しい、といった歌詞で、演じているダン・スティーヴンスも情緒たっぷりに歌っているので、ジーンとしてしまう人も多いのではないでしょうか?
作曲のアラン・メンケンはディズニー映画に欠かせない作曲家として有名で、多数の楽曲がアカデミー賞で受賞する経歴を持つベテランです。
切なくも美しい野獣の歌声、ぜひ堪能してみて下さい。
2.「美女と野獣」野獣のトリビア8選
野獣にはどのようなトリビアが隠されているのでしょうか?
次は「美女と野獣」のヒーロー、野獣の知られざるトリビア8選を紹介します。
①野獣は様々な動物をミックスしている
野獣は一見するとライオンのような、でも角が生えているから違うような、不思議な顔立ちをしていますよね。
何となく、実写版の野獣にネコ耳がついていたら、もうちょっと愛嬌がある顔になったかな、などと想像してしまいます。
実は野獣の顔は、複数の動物を組み合わせて作られているのだそうです。
ディズニー映画「美女と野獣」の野獣のキャラクターデザインを担当した、グレン・キーンによると、野獣は以下の動物をミックスして作り出したのだそうです。
- 頭の部分はバッファロー
- 額はゴリラ
- 牙はイノシシ
- たてがみ部分はライオン
- 脚としっぽはオオカミ
- 身体はクマ
- 目は人間
ちなみにアニメーション映画の方では、野獣が元の人間の姿に戻った時の顔は、ミケランジェロやロダンの彫刻を参考にしてデザインしたとのエピソードもあります。
②野獣の角が後ろ向きに生えているのはベルのためだった
ディズニーファンの間では
「野獣の角が後ろ向きに生えている!」
と騒然としたそうです。
この野獣の角については、野獣役のダン・スティーヴンスが
「ファンの間で動揺が起こったことは知っているけれど、あの長さで前向きに角がついていたら、ベルに突き刺さってしまうんだよ」
と笑っていたのだそうです。
確かにあれではベルと一緒にダンスを踊ることも、キスすることもできません。
角を後ろ向きにしてくれたのは、野獣に呪いをかけた魔女の「優しさ」だったのかもしれませんね。
③有名なダンスシーンの撮影中は緊張が走っていた!
「美女と野獣」一番のハイライトと言えば、二人きりの舞踏会でしょう。
美しいドレスに身を包んだベルと野獣、それを見守る家具たちのシーンにウットリとした人も多いですよね。
しかしこのシーン、野獣役のダン・スティーヴンスは鋼鉄製の竹馬と巨大なボディスーツを着用して踊らなければならなかったそうです。
ベル役のエマ・ワトソンによると
「あれで踏まれたら脚を折るかもしれないって思って、すごく怖かったの」
と語っています。
もちろんそれを着ながら優雅に踊るダン・スティーヴンスも大変だったでしょうが、エマ・ワトソンも撮影には数多くの苦労があったようですよ。
④野獣は2回演技をしなければならなかった!
野獣は全体的にCG技術を駆使していますが、実際に演技をするダン・スティーヴンスは決して楽ではありません。
野獣が演じるシーンは、顔だけでも上部分、下部分と別に撮るので、同じシーンを2回も演技しなければならなかったのだとか。
さらに
「モーションキャプチャのために身体の動きを撮影し、その2週間後には合成するため顔にUVペイントをしてから1万個の点をつけて、27個のカメラの前で撮影したんだ」
とのこと。
サラリと流しているあのシーンもこのシーンも、全て1回では終わらなかったということですよね。
いやはや、俳優という仕事は本当に大変ですね。
⑤野獣は文字の読み書きができない
91年公開のアニメーション版「美女と野獣」では、野獣は文字の読み書きを忘れている、という設定でした。
しかし、その後発売されたオリジナルストーリー「美女と野獣 ベルの素敵なプレゼント」では野獣が本を読むシーンがあり、矛盾しています。
実写版の野獣は読書好きで、「ギリシャ語は分からないけど」と、サラリとジョークを言ってベルを感激させます。
上記で「ダン・スティーヴンスの野獣はカッコ良すぎ」と紹介しましたが、読書好きという設定だからこそ、本を愛するベルと気が合った、また野獣の知的な雰囲気の伏線になっている、と納得ができますよね!
⑥ベルが「彼」だと分かった理由は目にあった
ベルは野獣が人間の姿だったころの顔を知りません。
ではどうして人間の姿に戻った「彼」の姿が、自分の愛した人だと分かったのでしょうか?
実は野獣の顔は色々な動物をミックスした、と紹介しましたが、目だけは人間のものなのです。
野獣の目はブルーでした。
だからこそ野獣が人間の姿に戻った時、ベルは彼のブルーの目を見て「ああ、愛する人だ」と分かったのです。
何ともロマンチックな伏線ですよね。
⑦「美女と野獣」は毎回ストーリーが違っている
「美女と野獣」は3回、実写映画として発表されています。
その内の1回が2014年にレア・セドゥとヴァンサン・カッセルが主演、クリストフ・ガンズ監督の手で公開されたものでした。
映画館で観た人は「全然ストーリーが違う!」とびっくりした人が多いのではないでしょうか?
それもそのはず、2014年に公開された「美女と野獣」は、ジャンヌ=マリー・ルプランス・ド・ボーモン(ボーモン夫人)の手によって描かれた民話に沿ったストーリーになっています。
私たちが知っている「美女と野獣」のストーリーは、ディズニーオリジナルストーリーなんですね!
エマ・ワトソン版「美女と野獣」が、ベルと野獣とのラブストーリーなのに対し、レア・セドゥ版「美女と野獣」は、「なぜ王子が野獣になってしまったのか」「王子の罪とは何なのか」をテーマに描かれています。
日本での評判はイマイチでしたが、フランスでの評価は高く、こちらも映像の美しさがとても印象に残る作品ですよ。
興味がある人は、こちらの「美女と野獣」の世界観も堪能してみてはいかがでしょうか?
⑧ベルと野獣、主人公がどちらなのかは不明!
「美女と野獣」主役はどちらだと思いますか?
実はこれ、制作者の間でもどちらが主役、という断定はしていません。
アニメーション映画「美女と野獣」の製作総指揮である、ハワード・アッシュマンは、タイトルの通り「どちらも主人公」と語っていたそうです。
しかし一方では、アニメーション映画版の監督、ゲーリー・トゥルースとカーク・ワイズによると「物語の中で成長する野獣の方が主人公」という意見もあるそうです。
あなたは、ベルと野獣、どちらが主人公だと思いましたか?
3.まとめ
「美女と野獣」野獣にスポットを当てて、アニメーション映画との違いや誰かに話したくなるトリビア8選を紹介しました。
「美女と野獣」は所々にオリジナルエピソードが紛れ込んでいるので、ストーリーを知っている人でも楽しく鑑賞できる映画です。
10月にはBlu-ray、DVDの発売も決定し、まだまだ「美女と野獣」ブームは続きそうですね!